きょうのできごと。

日々の戯言。 撮った写真とかの投げ込み場所。

2017-03

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『獣の奏者』

?闘蛇編・?王獣編 ・ 上橋菜穂子 著・講談社

獣ノ医術師の母と暮らす少女エリン。
ある日、戦闘用の闘蛇が何頭も死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。
母を助けようと処刑場に忍び込んだエリンは、母のもつ不思議な力で危地を脱するが孤児となってしまう。
そんなエリンを助けてくれたのは蜂飼いのジョウン。彼と共に暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出会った。
エリンはその姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するのだったが、やがて…その事が王国の運命を左右する立場にエリンを立たせるのだった――。


神の子孫を王にいだく真王(ヨジェ)領、ヨジェを守護するために武力をもって別たれた大公(アルハン)領。
根を一にするリョザ神王国の領民が、それぞれの役割に特化して互いを蔑視し、対立関係が生じる…。
二つの国を巡っての物語かと思えば、実はそんな成り立ちの一国の話で、そこに「霧の民」と呼ばれる不思議な力を持つ放浪の民が関わってくる――といった展開が面白かったです。二つの国の話、ではなく、2つの部族の話、なのだね。元をただせば。

エリンが学校に入りルームメイトになった女の子・ユーヤン、可愛いです。
うん、いるよね、ああゆう大らかで明るくて包容力のある子って。
ヨジェの護衛士「堅き楯」のイアル。冷静で冷徹でもあり、それでいて部下思いでもあり、出自ゆえか自分の命に無頓着。
自分の命をとして護っている王に「自分は武力を持たない」と言われた時の、では自分は一体なんなのだ…という空虚さが切なかったです。それでも結局最後まで護りに行ってしまう辺りが律儀だなぁと思うのです。
王なんてもう捨てて、エリンと幸せになってしまえと思うのですが。

最後、エリンを王獣のリランが救うけれど、その後ってどうなったんだろうなぁ。
闘蛇乗りが王になり国は強化され、エリンは相変わらず王獣を見ているのでしょうか。
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『サジュエと魔法の本』 上・下巻

 ある日、大魔法使いとして名高いおじいちゃんの家に遊びに行ったサジュエは、書斎で不思議と気を惹く赤い本を見つけた。本を手に取った途端、頭の中に呪文が浮かび上がり、サジュエの体は物凄い勢いで空を飛び、はるか彼方の森へと飛ばされてしまった。魔法を制御する術を知らないサジュエは、本の力に振り回されるままに飛び、ついには湖へ墜落する。そこでサジュエは薬草を取りに来ていた青年と女の子に助けられ、つかのま会話を交わすも、再び本の力により書斎へと飛び戻る事になる。おじいちゃん曰く、それは強大な力を秘めた「朱の書」と呼ばれる"風を自在に操る魔法"が記された本だった。
 「朱の書」「青の書」「白の書」「玄の書」、四冊をあわせて『四神経』と呼ぶ。この四冊を手にするものは世界を支配する力を手にするという。朱・青・白はそれぞれ大魔法使い達の手により護られ、玄は邪導師が持つ。そして、今はまさに邪導師が世界征服を宣言し"四神経"を集めようと暗躍しはじめた時だった――。



 読み始めて、まずは文体に驚いた。久し振りに「ですます調」で書かれた児童書を読んだ気がする。や、読み易い文体でしたが。
 魔法の苦手な男の子が、最初は魔法の本の力に振り回され、世界を脅かす邪導師が現れ、色んな人と出会い、協力し合い、本の力を読み解き、やがて邪導師と対決する。
 作中様々な人物・種族が登場するけれど、それぞれキャラクターが魅力的でした。特に"盗み屋"のルイジとリンダが好きかな。このふたりは自分の弱さも引き摺っているけど、それを自覚して認めているから自身の在り方が強い。RPGをやる時に、主人公達にこの2人の名前を付けたいなぁとか思うくらい好きです(笑) そして、みんな性格付けが面白い。ルイジはまさしく"兄貴"で、ぶっきらぼうでいて親切でもあり自分の芯を持った強い人。リンダとふたり、幸せに暮らしてほしいなぁ。
 でも、一番好きなのは天狼星の剣士ことカンフィーかも。ルイジと出会って
恩讐に捕らわれた自己の姿に向き合うようになり、そこから自分の心を鍛えなおしながら本質的な剣士へと変貌していった姿が、なんとも格好良いです。朴訥で純粋な人物だからこそだろうなぁ。

 もちろんこの物語自体も面白かったんだけど、400字詰め原稿用紙2枚のおはなしがこのボリュームに膨らんだという後書きに面白さを覚えました。人の心の翼、空想力って凄いですよね。

『ライオンボーイ』 3巻

随分前に借りて読んで既に返却しているので、今回は粗筋なしで。

正直言って、1巻読んであんまり面白くなかったので見切りをつけていました。でも挿絵が天野さんで、あの人の絵は見るの好きなんで、3巻完結らしいし…取り敢えず最後まで付き合ってみようと、発売されると読み続けていました。それで、3巻も読了。

うーん、話的にはやっぱりそんなに面白くないと思う(^^;)
でも、あるキャラクターが飛び抜けて可愛く、彼の行動を追っただけで、3巻は読んだ価値があったような気がします(笑) 2巻に出てる時はたいして面白みがあるようにも思えないキャラだったんだけどなぁ。(でも、キャラ設定はその時点で目を引く物ではありました。)

そんな訳で、私の心を鷲掴みにしたキャラクターは、カメレオンのニヌー。
めっちゃ可愛いです。臆病だけど優しくて、勇気を振り絞って友達の為に動く。チャーリーの指をギュッギュッと握って言外に励ましを贈ったり、この辺に惚れてしまいます。良いキャラクターだなぁv
カメレオンは場所に合わせて体色を変える。
でも、ニヌーは、生き物に合わせて言葉まで変える。ニヌーを通訳に立てて、色んな動物たちと会話したり、こんな設定初めて見たなぁとちょっと関心しました。
いや、マジでニヌーってキャラは魅力的だなぁ。

『フェリックスと異界の伝説』 2巻

『フェリックスと異界の伝説』<2> 世にも危険なパズル

 図書館でふと目についたんですが… ん? 背表紙の色が違う?
良く見ると、2巻でした。先日1巻を見つけて読んだばかりなのに・・・続き出るの早いなぁ。早速借りてみました♪ 3巻もサクッと出てくれたら良いなぁ。

 石にされてしまった両親を元に戻す方法を探す為、フェリックスは再び分水界を越えて異界へ。しかし、1年前に訪れた時とは何かが違う? ――去年フェリックスが異界にもたらした科学が、この魔法の世界に変化を与えてしまっていたのだ。
 石化を解く魔法を知る人物を探すフェリックスは、やがて懐かしい友達と再会したり、新たな出会いを繰り返しながら旅を続ける――。


 1巻から引き続き登場するブラズル達やシニストロム、妖精のベトニー。2巻から新たに登場する空飛ぶ絨毯や、ランプの妖精。やっぱりみんな其々に個性的で、読んでいて面白いです。アイアンクローとレオナ(スフィンクス)の、互いの頭脳価値を認めあった友情めいた関係も好きかな。っちゅーか、アイアンクローが相変わらずで可愛いです(笑) あれ? この巻に息子が出て来なかったけど、彼はもう出ないんだろうか…。
 でも、この話の中で一番成長しているのは、主人を持たないシニストロム(影の野獣・悪い事しかしない生物)のグリムスパイトかな。そして、彼が一番好きで、一番応援してやりたいかも。
 主人に命じられるまま、悪逆非道の限りを尽くすのが性分だったシニストロムが、主人を失って命令を受けられなくなり、自分がどうするべきなのか、自分で考えなくてはならなくなった。「個」の認識ですね。今までやってた事にはさほど興味を持てなくなった。自分に降り掛かった事を自分で受けとめ、自分の感じた事を他人も感じる事だと認識する。相手を思いやることを自然と覚えるのは、根が素直だからだろうなぁ。きちんと悪いと思って謝れるのは凄い事だと思う。グリムスパイトは喋り方も愛嬌があるから憎めないんだよね。
 そう云えば…グリムスパイトの主人はアイアンクローな訳だけど、顔まで合わせてるけど、双方ともにその事実に気付いてないんだろうなぁ…。そもそも小石が無くなっているからもう関係ないのかな。

 ところでネタバレですが…

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「宮廷女官・チャングムの誓い」 (竹書房)

 母が知り合いから借りてきました。上・中・下の3巻セット。
「面白いからよかったら読んでみて」と云われたけど、文字が小さくて読み辛いから私に読んでみろと(笑)
 なんかこう…タイトルからして私の守備範囲外だよなぁと思いつつ、一応受取ってパラパラ頁を捲ってみる。カラー口絵が…イロイロな写真のコラージュです。どうやらテレビドラマを小説化したものらしい。しかも、海外物。日本で云う所の「大河ドラマ(歴史物)」風。

 取り敢えず、義理でチョコッとだけでも読んでみようと思ったら、これ、意外や意外、面白かったです。3日掛けて一気読みしている自分がいました(笑)
因みにBSで現在放映中なんですね、このドラマ。BS映らないから見れませんが。
 小説は、ドラマでは語られなかった部分も深く掘り下げているそうです。冒頭のチャングムの両親の話がそうらしい。でも、やっぱりこの部分があるからより深みがあるんだろうなと思う。


 好奇心旺盛で溌剌とした闊達な少女・チャングムは、自分の不用意な発言から両親を失う事になる。彼女は事情を詳しくは知らなかったのだが、両親は其々に秘めた過去をもっており、やがてそれが親から子に引継がれ翳を落し因果応報となるのだ。
 身寄りを無くしたチャングムは、母の叶えられなかった夢を果すため宮廷に見習いとして入り女官となる事を志す。
 しかし、宮廷にはかつて母を陥れ抹殺を企ませた一族の陰謀が未だ渦巻いていた。やがてそれはチャングムの身に振り掛かり、罪人として宮廷を追われる事になる。
 肉親を失い、宮廷の料理人を志し、罪人として追われ、絶望し、医術を志し、またしても陰謀に巻き込まれ……、そうしてチャングムは波乱万丈の人生を歩み続ける――。


 馴染みの無い名称がバンバン出てきて読み辛いけど、読み進めればまぁなんとなく慣れてくる。そんな本。
 何事も真心と熱意と真剣さが要だなぁと、この物語に登場する人々を見ていると思います。
 料理人を志し、医術を志す。それだけあって、料理に関するあれこれや、薬草などにかんするあれこれが事細かに語られていて、この知識を全部覚えたら凄いなぁとも思います。…チャングムは理解して覚えているんだよね。いや、ホントに凄いなぁ。
 読み手としては、事件の繋がりや関わった人達の相関図が頭に入っているので、彼ら彼女らがその事にいつ気付くのかとヤキモキしたりハラハラしたりもしました。
 一番最後、あの王の計らいは粋だったなぁ。

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早瀬

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