きょうのできごと。

日々の戯言。 撮った写真とかの投げ込み場所。

2005-07

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『 月神シリーズ 』1?4巻

「月神の統べる森で」
「地の掟 月のまなざし」
「天地のはざま」
「月冠の巫王」

月神シリーズ(1?4巻) たつみや章・講談社

 縄文から弥生に時代が移ろおうとしていた頃のこと。
 月の神を奉じ神々が宿る自然を敬い拝して生きてきたムラの人々と、日の神を崇め己が利の為に自然を蹂躙してゆくクニの人々。言葉も思想も異にした文明が出会い対立し、やがて激烈な戦いの渦が巻き起こる。騒乱の続く世に平和はもたらされるか?
 ムラの若き長アテルイと月神の地上の息子である巫者のシクイルケは、"ヒメカ"のクニとの諍いの過程で二人の少年に出会う事となった。
 ひとりは、人の姿をしたカムイ(神)に育てられた少年、ポイシュマ。ひとりは、"ヒメカ"の将来の「ヒコ」(王様みたいなもの)でありながら、ヒメカの女王に疎まれた少年、ワカヒコ。彼らは数奇な宿命を負った時代を導く「星の子」だった。


 日本神話で殆ど語られる事が無い《月の神》について、かつてこんな信仰があったのではないかと作者が紡ぎ出した、月の神の民たちの物語。
 ムラの人々は自然に宿る神々を敬い愛し調和を以って生をおくる。足るを知る生活っていうのかな? なんとなく、読めば読むほどアイヌ民族のイメージです。純粋で素直に正直に育っているポイシュマがただただ愛しい。自分が生きる為に命を分けてもらうため、あらゆるモノに折々に触れて感謝を捧げるその姿は、現代ではかなり失われているもののように思います。あそこまで様々に感謝を捧げられるかと云えば、いや、私は無理だろう…とか思いますが。でも、いつも感謝する気持ちを忘れず心に留めておく事が大切なのだと、彼らの暮らし振りを見ていると思います。。
 クニの人々は他者を制圧し自然を自らの利の為に蹂躙している。いずれそれは自分に返ってくると思うのだけれど…他者を――自分たち以外の価値観や思想を――認めて受け入れられる懐の深さがないものは、やがて自らを蝕むことに気付かない。

 ポイシュマとワカヒコの友情とそれぞれの成長が巻を追うにしたがって深まり、様々なクニやムラの存在が明らかになるとともに騒乱と平和に向けて絡み合い、様々な出来事を内包して大団円に向かう筋立てに圧倒されます。
 彼らはそれからどうなるんだろう?と気になって仕方なく、一日一冊一気読みでした。良い物語だったなぁ(^^)

 後で調べてみたら、月神シリーズの外伝があるらしい。これまた嬉しい。早速借りてきたけれど、いまの感想を忘れるといけないので、先に書いてから読もうと思います。

そんな訳で、以下ネタばれ含みます。

続きを読む »

スポンサーサイト

 | HOME | 

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

早瀬

早瀬

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。