きょうのできごと。

日々の戯言。 撮った写真とかの投げ込み場所。

2005-10

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『サジュエと魔法の本』 上・下巻

 ある日、大魔法使いとして名高いおじいちゃんの家に遊びに行ったサジュエは、書斎で不思議と気を惹く赤い本を見つけた。本を手に取った途端、頭の中に呪文が浮かび上がり、サジュエの体は物凄い勢いで空を飛び、はるか彼方の森へと飛ばされてしまった。魔法を制御する術を知らないサジュエは、本の力に振り回されるままに飛び、ついには湖へ墜落する。そこでサジュエは薬草を取りに来ていた青年と女の子に助けられ、つかのま会話を交わすも、再び本の力により書斎へと飛び戻る事になる。おじいちゃん曰く、それは強大な力を秘めた「朱の書」と呼ばれる"風を自在に操る魔法"が記された本だった。
 「朱の書」「青の書」「白の書」「玄の書」、四冊をあわせて『四神経』と呼ぶ。この四冊を手にするものは世界を支配する力を手にするという。朱・青・白はそれぞれ大魔法使い達の手により護られ、玄は邪導師が持つ。そして、今はまさに邪導師が世界征服を宣言し"四神経"を集めようと暗躍しはじめた時だった――。



 読み始めて、まずは文体に驚いた。久し振りに「ですます調」で書かれた児童書を読んだ気がする。や、読み易い文体でしたが。
 魔法の苦手な男の子が、最初は魔法の本の力に振り回され、世界を脅かす邪導師が現れ、色んな人と出会い、協力し合い、本の力を読み解き、やがて邪導師と対決する。
 作中様々な人物・種族が登場するけれど、それぞれキャラクターが魅力的でした。特に"盗み屋"のルイジとリンダが好きかな。このふたりは自分の弱さも引き摺っているけど、それを自覚して認めているから自身の在り方が強い。RPGをやる時に、主人公達にこの2人の名前を付けたいなぁとか思うくらい好きです(笑) そして、みんな性格付けが面白い。ルイジはまさしく"兄貴"で、ぶっきらぼうでいて親切でもあり自分の芯を持った強い人。リンダとふたり、幸せに暮らしてほしいなぁ。
 でも、一番好きなのは天狼星の剣士ことカンフィーかも。ルイジと出会って
恩讐に捕らわれた自己の姿に向き合うようになり、そこから自分の心を鍛えなおしながら本質的な剣士へと変貌していった姿が、なんとも格好良いです。朴訥で純粋な人物だからこそだろうなぁ。

 もちろんこの物語自体も面白かったんだけど、400字詰め原稿用紙2枚のおはなしがこのボリュームに膨らんだという後書きに面白さを覚えました。人の心の翼、空想力って凄いですよね。
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早瀬

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